飼 育 考






                                                  


(1) 飼料                      
◎主食
穀物種子はヒエ,粟,キビ,カナリーシード,ムキエン麦などで構成したものが多い。
一般的には,カナリーシードは20〜30%含有されたものが多いが,カナリーシードとて
ヒエ,粟,キビと栄養価的には変わりが無く,ただ,鳥が好んで多く食べることから,
肥満に配慮して少なく設定されているだけである。実際はカナリーシード以外の種子は
食べ残され捨てられているだけなので,私はカナリーシード50%をお勧めしています。
このほうが効率的でかえって安価であるし鳥も元気である。これの他にニガシード,黒く
小さいプチヒマワリを入れたりします。
◎副食
塩土は塩が多いというので敬遠する人がいるが,私は常食としてお勧めしている。
一般に穀物種子にはシュウ酸などアクがあるために,それの対策のために必要です。
今は麦飯石や竹炭などがはいった糊の効いてない物が作られていて,ますます,
お薦めしやすくなっています。
 カルシュウムの補給には,カトルボーンが一般的ですが,食べない鳥がいることと,
量がいるために,私はカルシュウム・ブロックやミネラル・ブロックをお勧めしています。
 プラスミンと呼ばれる鳩用の鉱物飼料が鳥も良く食べて,効果もよく,いま人気です。
◎補助食
動物たんぱく質をどう摂取させるかの話になるわけですが,一般的には粟玉が使用
されているはずです。また,直接卵餌としても市販されていますし,エッグフードの名の
もとで,いろいろ,調合されたものもあります。それぞれ,鳥に応じてあげてください。
エッグフードなど
セデエッグフードやウィットモーレン・エッグフードなどがあります。
フオーミュラーと呼ばれるものやペレットを使う人もいます。

干し魚など

私は出し雑魚とオキアミの肉の部分のないものをミキサーにかけて,ビタミン
と粟玉を入れて混ぜ,餌の上にパラパラとかけたり,単用にしても使っています。
干し魚は古くから使われ,卵の殻やカニの殻をボイルして乾燥したものなどと
一緒に使われています。また,和鳥のすりえも使われたりします。
その他,蜂の子の乾燥したもの(長野県の名産品)や牛乳パンを使う人がいます
◎栄養剤
プロポリス
「プ ロポリスは蜜蜂が集めた樹木のエッセンスに自ら の分泌酵素(類パチロン)を混ぜ合わせてつくり出す物質で、約30種にもおよぶフラボノイドをはじめ各種アミノ酸、ビタミン、ミ ネラルなどが豊富に含まれています。天然の抗生物質といわれる程の優れた抗菌作用をもっており、蜜蜂はプロポリスを巣に塗りウ ィルスやバクテリアなどの外敵から身を守っています。プロポリスは古来よりヨーロッパを中心に民間薬、防腐剤として珍重され、 あのクレオパトラも愛用したといわれています。近年においては世界中で利用されていますが、日本でも食中毒などの流行もあり、今プロポリスが密かなブームとなっています。」
小動物プロポリスを使い,鳥の病気の治癒や不妊解消を行おうという人がいます。
水溶液を使用する際はタールを精製した物を使ってください。
ヨードとイオウ
「ヨードは甲状腺ホルモン生成に必要なため、欠乏により甲状腺のホルモン産性低下
を起こす。これが下垂体前葉を刺激し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を増加、遊離
させる。TSHは甲状腺肥大の刺激を与え、甲状腺腫を引き起こす。」

飼い鳥の医学にこう書いてありますが,ヨードを与え内臓疾患を抑えると共に,
欠乏をなくし,産卵を促進させようとするものです。 ヨードはイソジンのうがい薬を10倍
に薄めたものを、50ccの水に1滴、適宜与えます。

硫黄は疥癬の治療薬として知られていますが,ミネラル・ブロックに入っていたり,
塗布したりして,自然治癒または予防しょうとするものです。
アガリスク
免疫力を上げたり,がんを治したとされるアガリスクをコロなどのウイルスに対応させ
るために使用します。水溶液を飲み水に混ぜたり,粉末を餌に振り掛けます。
スピルリナ

天然型総合ビタミンやミネラルが豊富でまた殺菌作用でしられ,青菜の変わりなどに
使用します。また,クロレラも同じ効果で使用します。餌に振り掛けます。

電解カルシュウム
軟卵産みや多産卵のメスの鳥に効果が大きく,タチカワ電解カルシュウム液が使わ
れます。飲み水に混入します。
ミネドリン
アミノ酸と天然ビタミンの混合液です。600mlで売っている人間用ですが,
天然型なので壊れることもなく,繁殖に栄養補給によく効きます。
3Aカルシュウム
これも人間用に売られている海草のカルシュウム液ですが,良く効きます。
ビタミン剤
ビタミンE
ビタミンEは発情や産卵の促進に使われています。それなりの効果はありますが,
産卵後に投与をやめても,鳥体の筋肉組織に残り,発情が収まらずに,
雛の毛抜きなどの原因となっている可能性がありますから,使用には注意が
必要です。
ビタミンA
ビタミンAは皮膚、粘膜の維持に必要であり、不足によって感染が容易になり消化管カンジダ症、
副鼻腔炎、疥癬症、趾瘤症等の原因となる。また腎臓の尿細管粘膜上皮の障害により尿酸排泄が
できなくなり、痛風の原因になるといわれている。この他にも欠乏によって視覚障害(夜盲症)や
孵化率の低下、腫瘍発生率の増加などがいわれて病気になった際の補助に使用される。
ビタミンD

ビタミンDは食物中に含まれなくとも体内でコレステロールから合成することができます。
ただ,これが鳥に吸収されるD3になるためには日光(紫外線)が必要であり、屋内飼育
されることの多い飼鳥には不足しがちです。これによってカルシウムの吸収不全や
骨形成異常(骨の弯曲、くる病)、軟卵が起こりやすくなります。
紫外線をあびた空気を換気する事により,日光浴と同じ結果になるため,
相関にあるカルシウムの吸収のためにも換気が必要となります。